メインテーマ・基本理念

メインテーマ・基本理念

メインテーマ

基本理念

 平成4年3月13日、東京都台東区上野の救急救命中央研修所で、救命に必要な知識、技術の習得と先駆者になるという強い志を持って卒業した救急救命士一期生は、全国各地に戻り、未開拓であった病院前救護体制の整備に着手しました。組織に理解を求め、市民の心を動かし、医療機関の扉を開き、幾度も挫折しそうになりながら正に紆余曲折の道でした。
 その救命にかける熱意は、周囲へと広がり、共感を呼び、仲間をつくり、少しずつ前進を始めました。応急手当市民教育をはじめ、119番入電時の口頭指導、メディカルコントロール体制の確立、処置拡大など発展への歩みを続けました。
 あれから30年以上が経ち、現在の病院前救護体制が築かれ、当時からの職務を全うした先駆者から今、私たちにその未来が託されています。
我が国の救急医療を取り巻く環境は、刻一刻と変化しています。超高齢化社会を迎えて救急出動件数は、過去最高となり救急隊員の労務負担は増しております。救急需要対策をはじめ、感染症対応、他職種連携、人権への配慮など多くの課題を解決しながらも、救命率の向上を図っていかなければならないのです。

今回のメインテーマ

「敢為邁往(かんいまいおう)」 理想を現実に変える旅のはじまり 
~美の国・秋田から~

 ※ 敢為邁往とは、目的に向かって困難をものともせず、自ら決心してまっしぐらに進んでいくこと。

 私たちは、新型コロナウイルスとの長い戦いの中で非日常を強いられてきました。
 「現状維持は衰退なり」という言葉を皆さんも聞いたことがあると思います。
 現状に満足し歩みを止めたとき、日々の小さな変化が表れているにもかかわらず、数年先になって多くを失ったことに気づくことになるのです。
 そのため、私たちは、先人の切り開き築いた体制に甘んじることなく、どんな苦難にも立ち向かい、自らの手で、自らの理想の未来を求めて歩み続ける必要があるのです。
 秋田市は、今までの開催都市とは違い小さな田舎町です。開催運営に不安を感じながらも、関係者のご支援のもと、仲間とともに力を合わせ、大きな一歩を踏みだします。
 この秋田で、全国の仲間と熱い議論を交わし、理想を現実に変える旅に出かけようではありませんか。

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