秋田市消防本部
消防長 渡辺 邦博
令和6年11月21日(木)・22日(金)の2日間、「あきた芸術劇場ミルハス」「にぎわい交流館AU」「秋田市文化創造館」において、一般財団法人救急振興財団との共催により「第33回全国救急隊員シンポジウム」を開催するにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
秋田市は、元号が令和へと変わった歴史の転換期を迎えた2019年に市制施行130周年の節目を迎え、県都として発展を続けております。県のほぼ中央部に位置し、東には霊峰太平山を擁する出羽山地、西には夕日の美しい日本海が広がる緑豊かな公園都市であり、あふれる自然をいかしながら、市民が生き生きと伸びやかに暮らせる人にやさしい街づくりをすすめ「住みたい田舎ベストランキング」においても各部門で上位を占めるなど自然と都市機能が調和した「ちょうどいいから住みやすい」魅力ある街となっております。
秋田市消防本部
消防長 渡辺 邦博
東北三大祭りの一つとして、国の重要無形民俗文化財に指定されている秋田竿燈まつりは、毎年8月3日から8月6日に行われ100万人以上の来場者が訪れております。約280本の竿燈、約一万個の提灯が夜の大通りを埋めつくす様子は「天の川が地上に舞い降りる」と表現されるなど、まさに圧巻の光景であります。
また、秋田は酒処としても知られており、地元の風土が育んだ米と水、そして技を極めた職人が作る酒は、どんな料理にもあう奥深い味わいで、世界的にも高く評価されております。
シンポジウムの語源は古代ギリシア時代の「集まってお酒を交わす」を意味するギリシア語の「シュンポシオン」であるといわれ、秋田は打って付けの地であると考えております。ご来秋の際は、きりたんぽや稲庭うどんをはじめとする秋田名物とともにご堪能いただければと存じます。
このたび、秋田市で全国救急隊員シンポジウムを初めて開催する運びとなりました。メインテーマを「敢為邁往(かんいまいおう)」 理想を現実に変える旅のはじまり~美の国・秋田から~といたしました。救急救命士制度発足から30年以上が経過した今、私たちにその未来が託されています。どんな苦難にも立ち向かい、自らの手で、自らの理想とする未来を歩み続けようとの思いを込めております。全国の仲間と熱い議論を交わし、理想を現実に変える力をここ秋田で培っていただきたいと考えております。ご参加いただける皆様に十分ご満足いただけるよう準備を進めてまいりますので、関係機関をはじめ、多くの皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは「美の国・秋田」に、全国の救急隊員をはじめ、関係各位の皆様にお越しいただくことを、秋田市消防本部職員一同、心よりお待ちしております。